画像: Lording

D2C GROUP
NEW ENTRANCE

2021年7月に移転したD2Cグループ新オフィス。そのエントランスの空間演出を、イメージソースにて企画・制作いたしました。

「D2C BLEND」のコンセプトのもと誕生したグループの新オフィスは、様々な個性や文化が混ざり合いながらも、それぞれを引き立て、イノベーションが創造される空間として、D2Cグループの一体感や強みを最大化できるワークプレイスとして設計されました。

エントランスは、グループミッションである「WE PRODUCE」を躍動的に表現しながらも、情報訴求だけでなくインテリア性や 機能性が、複合的に絡み合うサイネージとコンテンツによる空間演出となっています。

D2Cグループ新オフィスのエントランススペースは、レセプションエリアとオープンエリアで構成されています。レセプションエリアでは時間や天気などの環境変化によってパターンが変化したり、オープンエリアでは複数のサイネージがダイナミックに連動する時間を用意したりと、滞在時間のタイミングによって少しずつ体験が変わるような設計を行っています。「WE PRODUCE」にまつわるキービジュアルやミッションの内容を紐解いていくなかで発見した要素によってストーリーを構築し、エリアを隔つ自動ドアを境としたマクロとミクロな世界を、モーショングラフィックによって抽象的ながら奥行きのある表現で演出しています。

レセプションエリア
幅5mを超える壁面プロジェクションで、グループミッションをモチーフにしたモーショングラフィックとサウンドによるコンテンツを展開しています。滞在時の天気や時間帯によって、少しずつ異なる表情を楽しむことができます。プロジェクションの内容は、グループミッション「WE PRODUCE」を再認識したり、コミュニケーションのきっかけになったりするよう、単なる映像投影に留まらず、通過や短時間滞在というこのエリアの特性に合わせて設計しました。

レセプションエリアとオープンエリアは自動ドアで仕切られた関係にありますが、時間の刻みによってコンテンツ全体をコントロールしているため、区切られた空間ながらも自然な一体感を作り出しています。

レセプションエリアでの映像や音楽のテンポ感、オープンエリアでのFLIPDOTSが発する動作音、KAXELのクロック機能やエフェクトなど、不特定に混ざり合う要素や姿形の異なるサイネージたちが、秒単位による連動よって、不協和音にならずに存在しています。

オープンエリア
プロジェクション、FLIP-DOTS、KAXEL で構成した空間となっています。D2Cグループ各社の事例紹介などを基本的な役割としつつ、毎正時および毎時30分に、3つのサイネージがダイナミックに連動した演出をおこないます。大きさも解像度も異なる3つのサイネージがダイナミックに連動すると、まるで空間全体でオブジェクトが躍っているかのような感覚に浸れます。レセプションエリアとはまた異なるアプローチでグループミッションを表現したり、時間の節目を気づかせたり、⻑時間滞在に合わせた機能性も備えています。

サイネージには、イメージソースの R&D 活動により生まれた複数のドットで構成された視覚効果とフリップ音による聴覚効果を作り出すディスプレイ『FLIP-DOTS』と、遮光と透過の二つのふるまいをもつ空間演出装置『KAXEL』を採用。今回のエントランススペースで採用した『KAXEL』は、国立大学法人電気通信大学特任准教授・石垣陽氏の監修のもとバージョンアップし、『FLIP-DOTS』とともに、ユニークな空間演出のためのデジタルプロダクトとしてプレゼンテーションしています。

オフィスの在り方が問われる時代において、リアルな空間の価値や役割を再定義したり、従業員の体験を踏まえたサイネージの振る舞いだったり、今までとは違った視点による空間へのアプローチが求められています。イメージソースでは引き続き、その場に必要とされる空間演出にチャレンジし続けていきます。